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ジュプトル No.253 タイプ:くさ 特性:しんりょく(HPが1/3以下になると、くさタイプの技の威力が1.5倍になる) 隠れ特性:かるわざ(持っている道具がなくなると素早さが2倍になる) 体重:21.6kg(けたぐり・くさむすびの威力40) 入手可能ソフト:RSE/HGSS/ORAS/USUM/GO/SWSH(冠)/BDSP/SV(藍) HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 50 65 45 85 65 95 ばつぐん(4倍) --- ばつぐん(2倍) ほのお/こおり/どく/ひこう/むし いまひとつ(1/2) みず/でんき/くさ/じめん いまひとつ(1/4) --- こうかなし --- 進化形のジュカインについてはこちらで。 「えっ!?オレ!?」 ↑スリープのセリフなのにジュプトルの項目にあるのは、ダークライのしわざです。 ↑やはりそうでしたか! ↑あっしがしたんじゃないでゲスよ~! 第3世代で登場。 ジュカインの進化前であるジュプトルは、セレビィやヨノワールとともに2007年の秋頃から人気が急上昇。 遂には当wikiにてジュカインと別ページまで用意してもらえることに! ヒトカゲやポッチャマなど、ページを分ける時は基本的に最初の形態でページを作られやすい御三家において、1進化形態でページを作ってもらえてるのは快挙である。 恐らくポケモンでもっとも毒舌なのはキモリである ほんとだキモッ なおボイスつきのアニメではさすがにまずいと判断されたのかキャモとキャモメみたいな鳴き声にされた 漫画はいいんか? ジュプトル初見時に、てっきり最終進化系はティラノサウルスみたいな恐竜型になるのかと思ってた。バジリスク型とは予想外ではあった。 なお、ジュプトルはおそらくゲーム・漫画・アニメなど全ジャンルを含めて「肉食恐竜には羽毛が生えていた」説(実際そういう化石も見つかっている)を取り入れた最初のキャラ。 ↑羽毛が葉っぱになってるって所だな。 RS時代には恐竜が出るゲームじゃなくて怪獣とかドラゴンが出る方が多いからな。てかこいつモチーフは肉食恐竜だったのか。 ↑普通に蜥蜴だと思うが。それにバジリスクは蛇だ、ジュカインのどこが蛇なのか教えてもらいたい。 ↑「バジリスク」という動物には二種類いる。伝説上のヘビと南米に実在するトカゲ。 後者のほうはこれ http //ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E5%B1%9E ↑バジリスクは水上走れるからジュカインはなみのり覚えてもいい気がする ↑地面に対する攻撃範囲かぶってるけど炎返り討ちはすげーアドバンテージ得られるような気がする。 素早さ的にほぼ先手とれるだろうし。ただ不一致だから実はそうでもないのかな 計算してないからよくわからないけど。 ただまあちょっと現実的じゃないよなやっぱ。 ……ってそういえばコイツじしん覚えるんだったな。物理だけど……。 ポケスペのルビー曰くミズゴロウは「緑のほうよりはマシ」 キモリはキモクナーイ以下だそうです ↑ジュカイン好きの全俺が泣いた でもラグラージの方にも『マシ』だなんていい方しなくてもいいじゃないか……愛嬌ある顔してるじゃないか……。 ↑↑ヌマクロー好きには申し訳ないが、もしあの二匹を選ぶ場面で、 それぞれ一段階ずつ成長してた状態だったら…ルビーは好み的に間違いなくジュプトル選んでたと思う ポケスペだとジュカインはジュプトルの状態ではルビーに会ってないよね。せっかく格好いいのに勿体ないな ジュプトルを見てそれがキモリの進化系だと知った時のルビーの反応が見たかったのにw ちなみにジュカインは根に持ってて、ルビーはエメラルド編できっちり復讐を受けている ファンのアッツイ要望に答えてチュンソフトが遂に時闇続編の発売を決定してくれたぞ!やったな兄貴!! ↑続編ってかマイナーチェンジだがなw ポケダンのジュプトルがあなをほるを覚えてた理由?そんなの決まってるじゃないか。 ファンからの愛称は兄貴だかrうわなにをするや、やめろォ! なお、サトシはAG編第41話「キモリの新技!!スイカ畑のタネマシンガン!」で、当時弱小技だった「タネマシンガン」を必死になってキモリに習得させようとしていたが、もしかしたらBWでの強化を見越していたのかもしれない。多分ね。 ちなみにこのときの特訓相手がナッチのジュプトル。なんと主人公サトシのキモリを倒す戦果を挙げた。 ところでこの回、スイカに変装したマルマインなんてキャラも登場してたり。 ルカリオの映画の時、ジュプトルがヘイガニを抱っこしてたところが地味に好きなのは俺だけでいい。 ↑アーロンとかの登場人物一切覚えてなかったのにこのシーンだけ覚えてたのは俺だけでいい。 そしてついにポケモン不思議のダンジョンシリーズ最新作『ポケモン不思議のダンジョン ~マグナゲートと∞迷宮~ 』が発売決定!! やったな!!兄貴…?? 第5世代では地味にドットの色が変更されており、葉っぱの青かった部分が公式絵と同じ緑色になった。 他にはドククラゲやリザードなんかもドットの色が変更されている。 ポケダンのおかげで人気ポケモンの地位を得たが、実は開発当初はルカリオが担当する予定だった。 しかし、映画を始めとする正義キャラのイメージが根付いたことでボツとなり、代わりに選ばれたのがジュプトルだった。 …裏を返せばポケダンスタッフが盗賊役が似合うと判断されたとも考えられる。 ジュプトル ネタ型盗賊ジュプトル型 覚える技レベルアップ・思い出し 技マシン(SV)(ジュカイン) タマゴ技 過去作限定技(ジュカイン) 遺伝 ネタ型 盗賊ジュプトル型 性格:せっかち 努力値:攻撃素早さ252 持ち物:ひかりのこな 確定技:あなをほる 選択肢 リーフブレード すいとる でんこうせっか タネマシンガン エナジーボール みきり ポケダンに感動した人は是非。もちろん、ジュカインではなくジュプトルで使うこと。 持ち物は、作中で光の玉を目眩ましに使ってたから。 ↑セレビィが性格はせっかちって言ってなかった? ↑そういや言ってたな。修正しとく。 ジュプトルの覚えているあなをほるは、どうやら固有の技らしいので是非組み込もう。 4月12日ポケサンのポケダンアニメにてタネマシンガンとエナジーボールを使ったが追加するべき? ↑他のポケダンのキャラクターの型もアニメで使った技を候補に入れているからありだと思う。 ↑↑その2つの技を追加して確定技をあなをほるに変更しておいた。こうしておけば後は育てる人達の判断に委ねられるから…。 今更だがみきりを追加。スペシャルエピソードでレベルを1上げるだけで使えるようになる。 マンムー&オニゴーリ戦でお世話になりました。 覚える技 レベルアップ・思い出し ☆・・・思い出し技。 SV 技 威力 命中 タイプ 分類 PP 備考 キモリ ジュプトル ジュカイン - 40 * リーフブレード 90 100 くさ 物理 15 *進化時 - - ☆ しっぽきり - - ノーマル 変化 10 - ☆ ☆ れんぞくぎり 40 95 むし 物理 20 - ☆ ☆ みねうち 40 100 ノーマル 物理 40 - ☆ ☆ シザークロス 80 100 むし 物理 15 1 1 1 はたく 40 100 ノーマル 物理 35 1 1 1 にらみつける - 100 ノーマル 変化 30 3 1 1 このは 40 100 くさ 物理 40 6 1 1 でんこうせっか 40 100 ノーマル 物理 30 9 9 5 メガドレイン 40 100 くさ 特殊 15 12 12 12 みきり - - かくとう 変化 5 15 15 15 ファストガード - - かくとう 変化 15 18 20 20 ダメおし 60 100 あく 物理 10 21 25 25 ギガドレイン 75 100 くさ 特殊 10 24 30 30 たたきつける 80 75 ノーマル 物理 20 27 35 35 かげぶんしん - - ノーマル 変化 15 30 ☆ ☆ エナジーボール 80 100 くさ 特殊 10 33 45 42 いやなおと - 85 ノーマル 変化 40 36 50 49 がむしゃら - 100 ノーマル 物理 5 39 55 56 リーフストーム 130 90 くさ 特殊 5 技マシン(SV)(ジュカイン) No. 技 威力 命中 タイプ 分類 PP 備考 技01 とっしん 90 85 ノーマル 物理 20 技04 こうそくいどう - - エスパー 変化 30 技07 まもる - - ノーマル 変化 10 技12 けたぐり - 100 かくとう 物理 20 技14 アクロバット 55 100 ひこう 物理 15 技18 どろぼう 60 100 あく 物理 25 技20 くさわけ 50 100 くさ 物理 20 技25 からげんき 70 100 ノーマル 物理 20 技27 つばめがえし 60 - ひこう 物理 20 技28 じならし 60 100 じめん 物理 20 技32 スピードスター 60 - ノーマル 特殊 20 技33 マジカルリーフ 60 - くさ 特殊 20 技36 がんせきふうじ 60 95 いわ 物理 15 技39 ローキック 65 100 かくとう 物理 20 技43 なげつける - 100 あく 物理 10 技44 ドラゴンテール 60 90 ドラゴン 物理 10 技47 こらえる - - ノーマル 変化 10 技49 にほんばれ - - ほのお 変化 5 技55 あなをほる 80 100 じめん 物理 10 技56 タネマシンガン 25 100 くさ 物理 30 技57 みねうち 40 100 ノーマル 物理 40 思い出し 技58 かわらわり 75 100 かくとう 物理 15 技66 のしかかり 85 100 ノーマル 物理 15 技68 かみなりパンチ 75 100 でんき 物理 15 技70 ねごと - - ノーマル 変化 10 技71 タネばくだん 80 100 くさ 物理 15 技73 ドレインパンチ 75 100 かくとう 物理 10 技78 ドラゴンクロー 80 100 ドラゴン 物理 15 技81 くさむすび - 100 くさ 特殊 20 技85 ねむる - - エスパー 変化 5 技86 いわなだれ 75 90 いわ 物理 10 技88 つるぎのまい - - ノーマル 変化 20 技100 りゅうのまい - - ドラゴン 変化 20 技103 みがわり - - ノーマル 変化 10 技105 シザークロス 80 100 むし 物理 15 思い出し 技108 かみくだく 80 100 あく 物理 15 技111 ギガドレイン 75 100 くさ 特殊 10 Lv25 技115 りゅうのはどう 85 100 ドラゴン 特殊 10 技119 エナジーボール 90 100 くさ 特殊 10 思い出し 技130 てだすけ - - ノーマル 変化 20 技137 グラスフィールド - - くさ 変化 10 技146 くさのちかい 80 100 くさ 特殊 10 技149 じしん 100 100 じめん 物理 10 技152 ギガインパクト 150 90 ノーマル 物理 5 技155 ハードプラント 150 90 くさ 特殊 5 技156 げきりん 120 100 ドラゴン 物理 10 技158 きあいだま 120 70 かくとう 特殊 5 技159 リーフストーム 130 90 くさ 特殊 5 Lv56 技163 はかいこうせん 150 90 ノーマル 特殊 5 技168 ソーラービーム 120 100 くさ 特殊 10 技171 テラバースト 80 100 ノーマル 特殊 10 技172 ほえる - - ノーマル 変化 20 技184 しんくうは 40 100 かくとう 物理 30 技190 ソーラーブレード 125 100 くさ 物理 10 技192 きあいパンチ 150 100 かくとう 物理 20 技194 グラススライダー 55 100 くさ 物理 20 技200 スケイルショット 25 90 ドラゴン 物理 20 技204 すてみタックル 120 100 ノーマル 物理 15 技205 がむしゃら - 100 ノーマル 物理 5 Lv49 技221 じごくづき 80 100 あく 物理 15 技222 ワイドブレイカー 60 100 ドラゴン 物理 15 技226 ドラゴンエール - - ドラゴン 変化 15 技229 はやてがえし 65 100 かくとう 物理 15 タマゴ技 ※の付いた技はものまねハーブによる引継ぎのみ。 技 威力 命中 タイプ 分類 PP 遺伝経路 やどりぎのタネ - 90 くさ 変化 10 フシギダネ(レベル9)、アップリュー・タルップル(レベル12)、チコリータ(レベル23)など りゅうのいぶき 60 100 ドラゴン 特殊 20 モノズ(レベル4)、タツベイ・ヌメラ(レベル10)、フカマル(レベル12)など なやみのタネ - 100 くさ 変化 10 フシギダネ(レベル30) にどげり※ 30 100 かくとう 物理 30 ザングース(思い出し)、カラミンゴ(レベル5)、ドロバンコ(レベル8)、シキジカ(レベル10)など こうごうせい - - くさ 変化 5 チコリータ(レベル12)、フシギダネ(レベル27)、ナエトル(レベル33)、トロピウス(レベル50) すいとる 20 100 くさ 特殊 25 ヌメラ・オンバット(レベル1)、ナエトル(レベル9) きりさく 70 100 ノーマル 物理 20 キバゴ(レベル15)、ヒトカゲ(レベル20)、ワニノコ・フカマル(レベル30) つじぎり 70 100 あく 物理 15 ザングース・ソウブレイズ(思い出し)、ドンカラス(レベル1)など。要ものまねハーブあるいはザングース・ダグトリオ・アローラダグトリオなど→ハブネークから遺伝 過去作限定技(ジュカイン) ※その技を覚えられる一番最新の世代にのみ記載。赤字はSV未対応技。 世代 覚える技 第3世代 カウンター、ちきゅうなげ、ものまね、ばくれつパンチ(教え技) 第4世代 ゆうわく(マシン)ずつき、どろかけ(教え技) 第5世代 第6世代 つめとぎ、ひみつのちから、グロウパンチ(マシン) 第7世代 おいうち(レベル)どくどく、ないしょばなし、おんがえし、やつあたり、めざめるパワー、しぜんのちから(マシン)しぜんのめぐみ、かまいたち、どろあそび、くさぶえ(タマゴ)とぎすます(教え技) 第8世代 ダブルチョップ(レベル)メガトンパンチ、メガトンキック、いびき、メロメロ、しんぴのまもり、りんしょう、クロスポイズン、ぶんまわす(マシン、剣盾)アイアンテール、ふるいたてる(レコード、剣盾)いあいぎり、かいりき、いばる、いわくだき、フラッシュ、ロッククライム(マシン、BDSP)ブレイククロー(タマゴ、BDSP) 遺伝 タマゴグループ 怪獣/ドラゴン 性別 ♂:♀=7:1 進化 キモリ(Lv16)→ジュプトル(Lv36)→ジュカイン
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195 :1/8 ◆8z/U87HgHc :2007/12/02(日) 15 37 31 ID ??? 「わっ――」 いきなり、ジュカインが砂埃と鈍い衝撃音と共にぼくの近くに落ちてきた。 あのヨルノズクに何かをされたのか分からないけど……とにかくあの高さから地面に叩きつけられちゃあマズイ。 「ジュカ……」 「くそおおォォ!!」 「うわっ」 ぼくが声をかけた瞬間、ジュカインは叫び声を上げながら勢いよくその身を起こした。 そのまま流れるようにバッと上空を見上げたと思うと、すぐに落胆したように項垂れて、深いため息をつきだした。 ヨルノズクがまんまと逃げおおせてしまったからだろうか。 「ちくしょォ……逃がしちまったよォ……頭来るぜ、ちくしょォ~~~」 ガッ、ガッ、と軽く拳で床を殴りつけ、ブツブツと悪態をついている。 何処となく話しかけがたい雰囲気に纏われていたが、ぼくはおずおずとジュカインに近づく。 ぼくはこのジュカインに言いたい事があるんだ―― 「うわわっ、落ちるーーーっ!!あぎゃーーっ!!」 「!?」 また上空から悲鳴が聞こえてきたかと思うと、空から何か大きい物が降ってきているのが目に入った。 落ちてきたのはフライゴンだった。ジュカインも咄嗟に落ちてくるフライゴンへと視線を走らせる。 フライゴンは背中からまっすぐ落ちてきている。このままじゃ床に叩きつけられる―― 「むぎっ! う--っ!」 しかし、フライゴンは何とか地面スレスレの場所で羽を高速ではためかせ落下の勢いを和らげた。 先ほどのジュカインの時よりも遥かに緩やかな衝撃で、フライゴンは地面に着地する。 ぼくは、ほっと胸を撫で下ろし安堵のため息をついた。 「まったく、あのリフレクターいきなり消えるなんて……って言ってもずっとあそこに寝転がってたボクが悪いのかもですけど……」 フライゴンは背中をパタパタとはたき、のそりと立ち上がった。 心なしか動きがぎこちない。 さすがドラゴンタイプというべきか背中の血はもう完全に止まり傷口は塞がりかけてるけど、まだその傷跡は痛々しそうだ。 196 :2/8 ◆8z/U87HgHc :2007/12/02(日) 15 42 55 ID ??? 「フライゴン……け、怪我ダイジョウブ?」 ぼくが駆け寄りそう言うと、フライゴンは無事な事を伝えるようにニヘラッと笑みを浮かべ即答した。 「全然ダイジョウブですよ~~。……そんなことよりも、ですよっ」 フライゴンはゆっくりとジュカインの元へ歩き出し、前に立った。 ジュカインもふとフライゴンを見つめ、ふっと小さなため息をつきながらこう言った。 「よう、感謝しろよ緑っこいの。親玉は逃しちまったけど……ま、次来たらまた返り討ちにしてやるサ」 「……」 フライゴンは、ジュカインの言葉に返事を返すことなくただジュカインの顔をじいっと見つめている。 ……ぼくには分かる。フライゴンは『先程ぼくが抱いていた疑念』を今まさに抱いている途中なのだ。 『このジュカインはかつての仲間のジュカインか』? 『それとも全く関係ない別のジュカインか』? ……少なくとも、今ぼくの中ではその結果は完全に出ているのだけれど。 「おい、何ジロジロ見てんだよォ、不気味だなァ」 「あの……きみ、ボクに見覚えないの?」 「は? 何言ってんだお前、見覚えなんてあるもんかっ。お前みたいな緑っこいヤツのよー、俺が知るかってんだ……」 「……」 フライゴンは首を捻りながら、とぼとぼとこっちに帰ってきた。そして、ぼくの耳元でこう囁く。 「コウイチくんっ!あのジュカインですけど……どう見てもボク達の仲間のジュカインですよっ! あの体付きといい、色合いといい、目付きといい目付きといい目付きといい……どうなんですかっ、実際?」 相当フライゴンは困惑しているのか、声に混じって吐息がズカズカ耳に入り込んでくる。 ぼくはそれを気にせず、こう即答した。 「……答えは、出ているよ。」 「えっ」 「彼は――」 197 :3/8 ◆8z/U87HgHc :2007/12/02(日) 15 46 07 ID ??? 「間違いなくっ!ぼくのジュカインだっ!!」 ぼくはジュカインをビッと指差しながら、確信に満ちた声で叫んだ。 「はアっ?」 ジュカインが呆けた声をあげ、ぐるりとこちらを振り向く。 ほうらほら、その顔つきなんかまさにぼくのジュカインそのまんまじゃあないかっ。 「ほ、本当ですかコウイチくん?それ間違いないんですか?」 「うん、間違いないねっ!見ての通りのあの姿、強さだって戦い方だってまさにぼくのジュカインっ! きっと何かの衝撃で、いわゆる記憶喪失的なアレになってるってだけさっ」 そこまで言ってから一瞬『記憶喪失なら戦い方まで忘れてるもんじゃないのか?』という疑問が頭をよぎったが、 『ゲームのセーブデータと同じで、セーブデータは消えてもゲームそのものは消えないのと同じ事』という結論で疑問はすぐさま消え去った。 よくドラマとかで記憶喪失の人がいるけど、言葉は普通にしゃべっている。それと同じ事だ(実際どうなのかは知らないけど……)。 「……あのなァ~~~」 ジュカインは深くため息をつきながら立ち上がり、こちらに歩み寄ってきた。 未だ苛ついているのか、声を震わせながらこう言い出す。 「アンタ頭は大丈夫か?何が記憶喪失だっ! オレはこの森の住人のジュカインで、それ以外の何物でも……」 「だから、キミはそれを忘れてるんだって。君は『間違いなく』ぼくのポケモンのジュカインだっ! きっとぼくのお顔見てたらすぐ思い出すよ! ねぇねぇ、ほら見てよぼくのお顔を」 ジュカインの肩をしっかり掴み、ぼくはジュカインのお顔をじぃっと見つめる。 ……見れば見るほど、ぼくのジュカインだ。 ジュカインは顔をしかめながら一度だけぼくのお顔を見て、プイと目を逸らしてしまった。 「そんなほのぼのした顔見ても何も思いださねーよバーカ! クソッ、馴れ馴れしくすんじゃねぇよ、俺は馴れ馴れしくされんのがだいっ嫌いなんだっ」 「!?」 ジュカインの放った一言。『馴れ馴れしくすんじゃねぇよ』という言葉が…… ふと、ぼくの頭の奥底で眠っていたある記憶の首をもたげさせた。 198 :4/7 ◆8z/U87HgHc :2007/12/02(日) 15 49 26 ID ??? あれはいつだったか、オオカマド博士にジュカインの事を相談しに行った時のことだ。 あの時の会話の内容に、頭を巡らす。 “あの……オオカマド博士。相談があるんですけど……” “うむぅん。なんじゃあい、コウイチくん?” “あの、このジュプトルの事なんですけど……ぼくに懐かないというか、馴れ馴れしくするとうっとうしがるんです。 これって、ぼくと一緒なのがイヤって事なのでしょうか?もしそうなら、あの……ぼく、この子逃がしてあげようかと……” “・……うむぅん。そうとは限らないんじゃないのぉ?” “えっ” “うっとうしがられても、ゆう事は聞くんでしょぅ?それとも、ゆう事も聞かないワケん?” “……言う事は、聞きますけど……” “うむぅん、それなら安心じゃよぉ。キミは少なくともそのジュプトルに信用されてるっ、嫌いなんて事はないわァん。 本当にトレーナーが嫌いなら、ポケモンはとことんトレーナーに逆らうはずだわっ。 力で押さえつけてるのならその限りではないけれど、コウイチくんはポケモンを力で支配するタイプじゃあないし……” “……あのう、じゃあうっとうしがられるのは何でですか……?” “それは単にそのポケモンの性格ね” “せ、性格?” “うむぅん。ポケモン全員がトレーナーに甘えたがる可愛い性格って事はないのよぅ。 中には、馴れ馴れしくされたらつっぱねるちょっと素直じゃない性格のポケモンもいるわ。 特にキモリ系統は、そういう性格の者が多いとはよく聞くわねん……彼らいわゆる一匹狼的な種族だしィ?” “そ、そうですか……” “ポケモンは、人間と同じく様々な性格のポケモンがいるのよぅ。 一流のトレーナーになるなら、まず彼ら一匹一匹の性格をちゃんと把握する事ね。 ポケモンマスターへの道への第一歩は、ポケモンを知る事よっ! おわかり?” “は、はいっ!” “うむぅん! いい返事だわっ! やっぱキミいいわァ……応援のキスしてあげようか?” “お断りです” 199 :5/7 ◆8z/U87HgHc :2007/12/02(日) 15 53 29 ID ??? 確信が更に固く深まる。もうこの子はぼくのジュカインである事に絶対ぜったい100%間違いはないっ。 「ほうらその性格っ、やっぱぼくのジュカインだキャーーン!!」 「のわっ!!」 再会の喜びに、ぼくは我を忘れまっすぐジュカインに飛びついた。 「ぐあ、な、何するんだテメーッ!」 ジュカインはうっとうしそうに四肢を振り抵抗しながら、ぼくを睨みつけてくる。 そうだ、そうだった、馴れ馴れしいのはNGだった。 「ああ、ああっ、そうそう、馴れ馴れしいのはダメだったよねっ、と、と」 慌てて腕を離して、一歩、二歩、下がる。 コホンと一度咳払いしてから、ジュカイン目掛けてこう言ってやる。 「よぉしっ、じゃあ馴れ馴れしくしないから記憶取り戻しておくれっ!」 「無理に決まってんだろバカ!」 真面目に怒られた。 「ねぇ、どうしますコウイチくん?本当に記憶全部ふっとんじゃってるみたいですよォ……」 フライゴンは心底不安な調子で、ぼくにそう話しかけてくる。 もしジュカインの記憶が戻らなかったら云々などと考えているんだろう。 ぼくは安心させるようにフライゴンの肩を軽く叩きながら言った。 「だいじょぶだいじょーぶ。ほら、ドラマとか漫画じゃあ記憶喪失キャラなんて大抵は後々記憶取り戻すわけだし」 「あっ、そーですか。それなら問題ないですねっ!」 「イヤイヤイヤイヤ、ちょっと待てお前ら」 ジュカインがいきなり割り込んできた。下を向きながら、精魂まで全てを出し尽くすようなド深いため息を吐いている。 「二匹ともほのぼのした顔しやがって頭の中もほのぼのかテメーら、マジいい加減にしやがれーっ! オレが記憶喪失? ふざけたこと言ってるんじゃねーぜっ、他人の空似だボケッ! もう帰れガキども!」 「こらージュカイン! ご主人様に向かってガキとは何だー! 名前で呼んであげなさい名前で!」 「そうだぞジュカイン。さてほら、ぼくの名前はなんだっけ? せーの、さんはいっ」 「だから知らねーーっつってんだろクソガキャーー!!」 ほら、この冗談の通じなさも間違いなくぼくのジュカインだってば。 200 :6/7 ◆8z/U87HgHc :2007/12/02(日) 15 56 16 ID ??? 「じゃあ、仮にオレは昔お前の仲間だったという事にしよう」 「?」 不意に、ジュカインは落ち着いたテンションでそう言い出した。 「そして、仮にオレはいま記憶喪失になっているのだとしよう…… その上でオレは言うぜ。『お前達なんか知ったこっちゃない』ってな。 無くなった記憶なんて二度と戻ることはない筈だ。 お分かりか? つまり、お前の知ってるオレは実質死んだっつーことだ。もはや今のオレにはお前に対する義理も何もねー」 「なっ……」 「繰り返し言うようだがオレはこの森の住人、ジュカインっ! それ以外の何物でもないんだっ。 だから諦めてさっさと帰れ、帰れっ!」 ジュカインは吐き捨てるように一気にそう言い、シッシッと手をはためかす。 ジュカインのその真剣な返答に、ぼくは口ごもる。先程までのようなノリで言葉を返すことは出来なかった。 「……」 フライゴンが更に不安げな色を増した目付きでぼくに目配せする。 と、ジュカインは小さく鼻でため息をつきながら、スッと身を翻し歩いていってしまった。 静寂の中、まるでカウントダウンのようにペタペタとジュカインの足音が木霊する。 こめかみから一筋汗が滴り落ちる。ぼくはジュカインの後姿目掛けて、叫んだ。 「誰が諦めるもんかァ!!」 ぼくがそう叫んだ瞬間、ジュカインはふと歩みを止めた。 201 :7/7 ◆8z/U87HgHc :2007/12/02(日) 15 58 51 ID ??? そうだ、ここで諦めるわけにはいかない。 ここで諦めるという事は、すなわちジュカインと永遠に別れるという事。 記憶が戻る可能性なんて少ないけど……そのジュカインが今目の前にいる事は確かだ。 そうだっ、ぼくだってふとした事で完全に忘れていた昔の事をいきなり思い出すことがある。 それと同じ事で、ふとした事で昔の記憶を取り戻すなんて十分ありえる事じゃないか。 そう、人間の記憶ってものはゲームのセーブデータなんかとはワケが違うはずだ。 何で記憶が無くなったのかとかは一切不明だけどともかく、ジュカインの記憶が戻ってくる可能性は大いにあるっ! ジュカインは、ゆっくりと身を捻りこちらを振り向く。 その彼の目付きは、ぼくを哀れむような蔑むような冷たい目付きで…… それでもぼくは負けじとじっとジュカインを見つめ続ける。 「ジュカイン!! 様子はどうだ!?」 「!?」 突如、聞きなれない声が耳に入ってきた。 ジュカインの目付きが変わり、声のした方向へ体ごと振り向く。 ぼくもそちらへ視線を走らせる。そこには……見慣れない数匹のポケモン達がいた。 「ぞ、族長」 ジュカインがふとそう言う。 今のジュカイン以外にも、この森には沢山住人がいたという事なのか。 二足歩行の緑色のポケモン達が、ぞろぞろとこちらへやってくる。 何となくだけれど、またややっこしい事になりそうな気が……する。 つづく
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爆竜大地ドラグジュカイ SR 火/自然文明 (8) クリーチャー:アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド/ガイア・コマンド 8000 ■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 ■スピードアタッカー ■W・ブレイカー ■このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、カードを2枚、相手のマナゾーンから選び、相手はそれを持ち主の墓地に置く。 作者:赤烏 収録 DMW-07 「超越編 第3弾 竜獅子歌劇団(パーティー・オブ・ライオン)」 評価 名前 コメント
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366 :1/7 ◆8z/U87HgHc :2007/12/13(木) 18 25 00 ID ??? 『それは植物の種……かの? そんなモノで何をするつもりだ?』 遥か遠くから響いてくるヨルノズクの声。 ジュカインはその問いを無言の笑みで返すとふと膝を折り、土を見つめだした。 そしておもむろに指を使い己の周りの土に浅い穴を開け、手の中の『宿木の種』をそこに植え始めたのだ。 『な……何をしているのだ……?』 何をしているか自体は見れば明らかだが、 今までの流れからのその行動のあまりの脈絡の無さに、思わずヨルノズクは疑問符を投げかけてしまう。 ジュカインは二度目の問いを受けるとまたもニッと笑みを浮かべる。 しかし今度はそれだけではなく、言葉も添えてヨルノズクへと返した。 「見て分からないか? 木を植えているんだ……」 言いながら、ジュカインは立ち上がる。ひとしきり種を自らの周りに植え終わった後のことだった。 当然のようなその答えに、ヨルノズクは徐々に苛立ちを募らせていく。 『その理由を聞いているのだ。まさか貴様、この期に及んでまだこのわしをおちょくっているつもりなのか!?』 怒りを押し殺したような震えた声で、ヨルノズクはそう叫ぶ。 その問いに対してジュカインは……『勿論さ』とでも言わんばかりに、満面の笑顔で返した。 『貴様っ!!』 およそ身の程をわきまえず挑発を続けるジュカインに対して、ヨルノズクの堪忍袋の緒が引きちぎられる。 ヨルノズクは羽休めを終え、木の間をスラロームしながらジュカイン目掛けて突っかけた。 「!」 ヨルノズクの飛来を感じ取り、ジュカインは避けようと身を捻る。 しかし目にも留まらぬ敵の攻撃を避けられるはずも無く、ジュカインの体はまたもヨルノズクによって薄く切り裂かれた。 うめき声を後に、ヨルノズクは勢いのままにジュカインの傍らを通り過ぎていく。 勢いの落ちた数十メートル先でヨルノズクはUターンをし、再びジュカイン目掛けて突っかけた。 『ほほっ、ジワジワいたぶってやるぞォ!! 今宵は貴様の苦しむ顔を肴に句三昧といくかのっ!! ……む?』 ヨルノズクは、ジュカインがその両の手にまた何かを持っているのに気がついた。 367 :2/7 ◆8z/U87HgHc :2007/12/13(木) 18 34 16 ID ??? ジュカインが持っているのは、木の実ほどの大きさの黄色い種。それを両手いっぱいに持っている。 おそらく、先程まで彼自身の背中についていたものであろう。 ……この戦法を破るために使うのか、それとも、また挑発を仕掛けるためだけに使うのか? ヨルノズクの脳内にふと浮かぶ二択。彼が結論付けたのは後者だった。 『性懲りも無くまた無駄な挑発をするつもりかッ!!』 気にせずヨルノズクはジュカインに突っ込み、すれ違いざまに翼で肩の肉を抉り取る。 「ぐぁっ!!」 鋭い痛みに顔を歪め、呻き声を上げるジュカイン。 同時に、攻撃された反動からか、彼の手の中にあった複数の黄色い種が高く宙を舞った。 『ほほっ、早くも手放してしまったか……何に使おうとしていたかは分からぬが、残念だったのォッ……!』 首だけを後ろに向けジュカインの様子を見ながら、勝ち誇り皮肉めいた言葉を投げつけるヨルノズク。 ……その皮肉めいた言葉を投げつけた瞬間、ヨルノズクはふとつい先程のことを思い出す。 勝ち誇り油断したことにより警戒心をなくし、不意を打たれ一撃を浴びてしまったことを。 そうだ、油断は禁物。警戒は常に怠ってはならない。 ヨルノズクは数十メートル先でUターンすると同時に、今度は真っ直ぐにジュカインを見据えながら勝ちを確信した言葉を投げつけた。 『もはや貴様に打つ手はないだろうが、これ以上遊んでいては足元を掬われかねん……次で終わりだッ!!』 ヨルノズクは嘴を真っ直ぐに突き出し、体自身を一本の槍のようにさせてジュカインへ突っ込んでいく。 狙いはジュカインの体の中心。言葉通り、次の一撃で終わらせる気なのだ。 「くっ……はぁ、はぁ……!」 ジュカインは未だ顔を痛みに歪めたまま、顔を上げ…… ――全てを見透かしていたかのように、笑みを浮かべた。 「違うねッ! その『逆』だッ!!」 368 :3/7 ◆8z/U87HgHc :2007/12/13(木) 18 37 53 ID ??? (全てが――) ジュカインは両腕を、『リーフブレード』を、頭上で交差させる。 (筋書き通り――) 宙を舞っていた幾つもの黄色い種が全て切り裂かれ、 その中から漏れ出た淡黄色の液体が、ジュカイン及びその周辺にシャワーのように降り注いだ。 地面に落ちたその液体は、地中へじわじわと染み込んでいく。 『何をしている……!?』 ヨルノズクはその光景に多少の動揺を見せるが、それでもスピードを落とす事は無い。 もっとも、もはや容易にスピードを落とすことは出来ない程に体に勢いがついてしまっていたから、というのもあるが。 『さァ死ねッ!!』 最後の一撃が、音もなく急速なスピードでジュカインへ迫っていく。 常人の目では、間近まで来るまで反応も出来ぬ程の驚異的なスピードで―― ジュカインがその最後の一撃に体を反応させたのは、ヨルノズクがまさしく目の前まで迫ってきてからのことだった。 無論、迎え撃つことも避けることも出来るわけもなく…… そう、ジュカイン自身は、全く何もすることは出来なかったが…… ヨルノズクの最後の一撃はジュカインには届かず、彼の僅か手前でその動きを止めていた。 「げ……げぼァァーーっ!?」 そして同時に、ヨルノズクの呻き声が森中に響き渡った。 370 :4/7 ◆8z/U87HgHc :2007/12/13(木) 18 41 14 ID ??? 「な……なぜだァッ!! この痛み……なぜ……『下』から……!?」 口から血を撒き散らしながら、驚愕の表情で己の体を見つめるヨルノズク。 細長く、先端が鋭く尖っている何本もの『棒』が、下からヨルノズクの体を貫いていた。 その『棒』は根元で幾つか枝分かれしており、そしてジュカインの周辺の地中から満遍なく……生えている。 ヨルノズクの脳内に、理解と同時に衝撃が走った。 「まさかこの棒は……ガボッ、『枝』ッ!? ということは、これは先ほど貴様が植えていた『宿木』かッ!? 」 「カッハハ、いかにも……だぜっ」 宿木の林の中心に立つジュカインは、少し苦しそうにしながらも勝ち誇ったような笑みを浮かべた。 「バ、バカなァッ!! 木が……木が、一瞬でこれだけ成長するわけがァッ、ガボッ、ゲホォッ!! あるッ、あるワケッ、ボゲボゲボゲゲ」 ヨルノズクは今の事態に到底納得出来ず、口から血が漏れ出るのもまるでお構いなしに叫び続ける。 そしてジュカインは、『それが聞きたかった』とでも言う風に、声を弾ませながら応えた。 「ケケケッ、耄碌過ぎてる割に視野が狭いヤツめっ!! 見ての通り、有り得るんだよ。条件さえ揃えばなっ!!」 「これ以上ないという程に良質な、この森の土!! 栄養を無尽蔵に吸収し、急激なスピードで成長する宿木の種!! そして、植物を成長させる栄養が超高密度に濃縮された、このオレの種!! この三つが揃えば、有り得るわけさ。この『宿木』の超急激な成長もなっ!!」 「まっ、本当はこの『宿木のバリケード』にお前が頭から突っ込んで引っかかってくれればいい、程度に思ってたが…… こんなピッタリぶっ刺さってくれるとは、なかなかの悪運の持ち主だねヨルノズクさんっ! クケケッ」 「ぐ、ぐう~~~ぐうう~~~~!!」 371 :5/7 ◆8z/U87HgHc :2007/12/13(木) 18 44 30 ID ??? 「ぐっ……まだ、まだだ……!」 「!」 瞬間ヨルノズクの眉が青白く光ったと思うと、彼の体が徐々に浮き上がっていった。 己を貫いていた枝から体が離れるまで浮き上がると、眉の発光が収まり、糸が切れたように横なりに地面に落ちた。 「がはっ! げほっ、げほぉっ……」 体が地面に叩きつけられた衝撃で嗚咽を漏らし血を吐きながらも、ヨルノズクは強い目つきでジュカインを睨み付ける。 ジュカインは木の枝を掻き分け、倒れているヨルノズクの前に立った。 「カハハッ、いくらお前がタフとはいえ、そのダメージじゃもはや立ち上がるのも無理だぜ!」 ジュカインは文字通りヨルノズクを見下しながら、勝ちを確信した発言を繰り出した。 「ぐぅ……ぐぅ~~~」 顔をしわくちゃに歪め、隙間風のような唸り声を上げるヨルノズク。 彼の脳内には、痛みと屈辱と焦りがぐちゃぐちゃに混ざり合っていた。 (バカな……バカなっ!! このわしが、こんなヤツに、こんなァ……!! ちくしょう、句をっ、句をっ……! もっと句がっ、もっと句があれば…… なぜだっ、句がっ、句が思い浮かばぬゥ~~~~句がっ、句がっ、句句句句句句句) 「そういえば、お前……句を作るのが好きだったっけか?」 ふと、ヨルノズクのぐちゃぐちゃの思考の中に、ジュカインの声が割り込んでくる。 「な……なに?」 一瞬呆けた顔を浮かべるヨルノズクに、ジュカインは不敵な笑みで返すと同時にこう言った。 「作ってみせろよ。『辞世の句』とやらをよ……ククッ」 なおも相手の怒りと屈辱を煽るようなジュカインの発言。 「ぐぅ……ぐうぅ~~~~~ッ!!(だからその『句』が思い浮かばねェんだよクソがァ~~~~~ッ!!)」 ヨルノズクはこれ以上ないという程に顔に皺を寄せ、獣のような唸り声を一層強めた。 372 :6/7 ◆8z/U87HgHc :2007/12/13(木) 18 48 02 ID ??? 「いやァ……作れるわけがないかっ」 ジュカインがふと、呟くようにそう漏らす。 一つ小さいため息をはさんでから、彼は嘲笑を交えた口調でヨルノズクへ向けてこう言った。 「相手の苦しむ顔を見るとか……絶望する顔を見るとか…… 『そんなモノ』に頼らなきゃロクな句を作れない、いや、作ろうともしないようなお前が、 こんな土壇場で句なんか作れるわきゃないよな……カハハッ」 ヨルノズクは大きく目を見開いた。 「き、きさ……きさ……!!」 自分自身認めようとしていなかった己の本質を見透かされた発言。 それはヨルノズクにとって、今までのどの挑発よりも屈辱的であった事は彼の表情と口調からも歴然である。 そしてそれをジュカインは察し、更にダメ押しの如くこう言い放った。 「ジャジャ~ン、これぞまさに予感的中っ! カハハハッ!」 「……!」 勝ちを確信した余裕なのか、これまでに受けた傷や危機の仕返しとばかりに、 ジュカインは重ね重ね相手を虚仮にし、相手の怒りと屈辱を煽る発言を繰り返していく。 そして、遂にヨルノズクの怒りは頂点を迎え、全身の痛みすらも超越するに至った。 「貴様……ガボッ、貴様ァ……殺すっ、殺すッ!!」 ヨルノズクが、全身の傷口から血を漏れ出させよろめきながらも、立ち上がったのだ。 それにはさすがのジュカインも驚き、表情を引き締め構えを取る。 ヨルノズクの赤く光る眼ははっきりとジュカインを捕らえ、そして一層強く光りだした。 「ぶち殺す……殺してやるぞっ、このクサレがァーーッ!!!」 ヨルノズクは、血でガラガラの喉を震わせ怒号を上げながら、最後の力を振り絞りジュカイン目掛けて突っかけた。 しかしそのスピードは、ダメージのためか先程と比べると遥かに遅く…… ……次の瞬間にはジュカインのリーフブレードに切り裂かれ、悲鳴と共に床に突っ伏していた。 「残念、字余りっ」 倒れたヨルノズクへ向けて吐き捨てるようにそう呟き、舌を出すジュカイン。 如何にタフなヨルノズクと言えど、もはや立ち上がることはなかった。 373 :7/7 ◆8z/U87HgHc :2007/12/13(木) 18 50 34 ID ??? 「はぁ、はぁ……」 細かく肩息をつきながら、ジュカインは倒れたヨルノズクを見下ろす。 もはや立ち上がらないことを確認すると、細かい肩息は大きい一つのため息と変わり、 それと同時に勢いよく地面に座り込んだ。 「はぁーっ! 危なかったぜ……やられるかとも思ったが……」 ジュカインはヨルノズクと対峙していた時にはおくびも出さなかった弱気な発言をしながら、 目を横にやり、倒れ込みピクリとも動かないヨルノズクを覗き込んだ。 「みんなが起きてこれ見たら、ビックリするな……森の奥にでも埋めてくっかな。ケケケッ……」 満足げではあるがどこか力ない笑い声を上げながらジュカインは立ち上がり、 そのまま先程ヨルノズクが捕らえようとしていた人間の少年の元へ歩み寄っていった。 「……」 少年の寝ている網の前に立つジュカイン。 ジュカインは少年の顔へ手を伸ばし、眉の下ほどまで伸びている彼の前髪をかき上げ、その寝顔を覗き見た。 少年の寝顔は、ヨルノズクの夢食いの支配から逃れたにも関わらず、依然として苦渋に満ちている。 「……『コウイチ』……」 淋しげな目つきで少年の寝顔を見つめながら、その少年の名を呟くジュカイン。 ジュカインはそのまましばらくコウイチの顔をじっと見つめ続けていたと思うと、ふと空を見上げた。 枝葉の隙間から覗く空は、未だに深いねずみ色に染まっている。 「こりゃあもう一眠り、だな……」 ジュカインはため息混じりにそう呟き、再び視線をコウイチの顔へと戻した。 次第にジュカインの淋しげな目つきは、ある種の何かの決意の色に染まっていく。 「大丈夫だぞ、コウイチ。明日の朝、オレは必ずお前に精一杯の謝罪をし、そしてお前の元に戻るっ。 そうさ、何事もなかったかのように……『何事もなかったかのように』……ごめん、ごめんな、コウイチっ」 拳を握り締め、己にも言い聞かせるようにジュカインは言葉を震わせそう呟く。 早く目の前の少年を苦しみから解放させてやりたいのに、彼が目覚めるまでは有り余るほどの時間がある。 胸の内がもどかしく、歯がゆい。それを誤魔化すように、ジュカインはひたすら呟き続けた。 「必ず……必ずだっ」 「『必ず』……」
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御三家杯(PⅡ) 5/3(憲法記念日、ごさん) 歴代御三家限定 出場可能 フシギダネ フシギソウ フシギバナ ヒトカゲ リザード リザードン ゼニガメ カメール カメックス チコリータ ベイリーフ メガニウム ヒノアラシ マグマラシ バクフーン ワニノコ アリゲイツ オーダイル キモリ ジュプトル ジュカイン アチャモ ワカシャモ バシャーモ ミズゴロウ ヌマクロー キモクナイ ナエトル ハヤシガメ ドダイトス ヒコザル モウカザル ゴウカザル ポッチャマ ポッタイシ エンペルト ツタージャ ジャノビー ジャローダ ミジュまる子 フタチマル ダイケンキ ポカぶー チャオブー エンブオー 出場禁止 ワタル ピカチュウ プリン ルカリオ ミュウツー 紫セレビィ 大会結果 ┌01 てつのこぶしゴウカザル4985 0393 2825 ┌┤ |└02 タカシ4341 1527 4521┌┓|┃┏03 運営3224-1153-1804|┗┛| └04 デファッサ3525 6918 1498┓┃ ┌05 ドダイドスの ワイドガード!2493-9572-4649┃┏┓┃┃┗06 スラリン3954-2601-8674┗┛ └─07 すべる0346 8146 0932 決勝戦 バトルビデオ:91-83735-27471○スラリン ジュカイン バシャーモ フシギバナ ゴウカザル エンペルト ラグラージ●運営 ラグラージ ジュカイン ジャローダ エンペルト エンブオー バクフーン○ジュカインをくりだした●ラグラージをくりだした○ジュカインの身代り●エンブオーに入れ変え●エンブオーのフレアドライブ 身代り破壊 反動○ジュカインのアクロバット(ジュエル) エンブオー瀕死●ラグラージをくりだした○ジュカインのリーフブレード ラグラージ瀕死●ジュカインをくりだした○ジュカインのアクロバット ジュカイン瀕死勝者スラリン氏
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○せつな ソーナンス シャワーズ マッスグマ ●クラウド ギャラドス ジュカイン フライゴン ○ソーナンス VS ●ギャラドス ●ギャラドス挑発 ○ソーナンスアンコール 失敗 ○ソーナンス>○シャワーズ ●ギャラドス龍の舞 ●ギャラドス地震 残り5割 ○シャワーズ目覚めるパワー ●ギャラドス沈没 ●ギャラドス>●ジュカイン ●ジュカイン身代わり ○シャワーズ冷凍ビーム 身代わり消滅 ●ジュカインリーフブレード ○シャワーズ撃沈 ○シャワーズ>○ソーナンス ○ジュカイン辻斬り 残り7割 ●ソーナンスアンコール ●ソーナンスは食べ残しで回復(以下省略) ○ジュカイン辻斬り 残り6割 ●ソーナンスカウンター ○ジュカイン沈没 ○ジュカイン>○フライゴン ○フライゴン大地の力 残り4割 ●ソーナンスアンコール ○フライゴン大地の力 残り2割 ●ソーナンスミラーコート 残り1割 ○フライゴン大地の力 ●ソーナンス撃沈 ●ソーナンス>●マッスグマ ●マッスグマ神速 ○フライゴン沈没 せつなの勝利! いけると思ったんだよ、「ソーナンスの特性は影縛り」という事を思い出すまでは。 辻斬り打っちゃ駄目だろ、おい。
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417 :1/6 ◆8z/U87HgHc:2007/12/19(水) 18 34 03 ID ??? ―――― 「遅いなあ……」 思わず、ぼくはそう呟いてしまう。 フライゴンとジュカインがトイレへ行ってからもう『二十分以上』は経ってるっていうのに、二匹とも一向に戻ってこない。 いくら何でも普通に用を足すのに、ここまで時間がかかるわけがない。 ジュカインと話し込んでいるのだろうか? 喧嘩とかしてなけりゃいいけれど…… 「……しかし、本当に遅いな。わしらが見に行こうか、人間様?」 族長さんも待ちかねたのか、ぼくにそう提案する。 迷わずお願いしようとした、その瞬間。 「コウイチくん!!」 不意に、辺りにフライゴンの声が響き渡った。 ぼくは皆の視線と共に、声の響き渡った方向へ視線を走らせた。 そこには、フライゴンがいた。……フライゴン『だけ』が、いた。 「お……お待たせしてすいません……えへへっ」 フライゴンはすまなそうに照れ笑いを浮かべながら、ぽてぽてとこちらへ歩み寄ってくる。 ぼくはすかさず、いま芽生えたばかりの疑問をフライゴンへ投げかけた。 「ねぇ、フライゴン……ジュカインは……?」 「へっ、あー、ジュカインですか?」 フライゴンはその質問を聞くと、何故だかうろたえるように目を泳がせた。 「ジュ、ジュカインはですねー、まだトイレが長引くそうでしてっ! で、でも、すぐに戻ってきますよ。ええ、すぐに……すぐに戻ってきますともっ!」 目を泳がせたまま、妙に早口でそう答えるフライゴン。 ……何か隠しているのがバレバレだ。 たぶんジュカインと何かを話してきたんだろう。 そしてその中で、フライゴンがこんなそそっかしい態度を取ってしまうような『何か』があったんだ。 少なくとも、ぼくに聞かせたくないようなやり取り、あるいはそのような出来事があったことに間違いはない。 「……ふう」 少しの間だけあった小さな期待が、ため息となって零れ落ちた。 418 :2/6 ◆8z/U87HgHc:2007/12/19(水) 18 37 50 ID ??? 「ねぇ、コウイチくん……もちろん、待ちますよね? ジュカインが帰ってくるのを、待ちますよね?」 どことなく縋るような口調でそう言うフライゴン。 「……だから、言ってるじゃあないか」 ぼくの答えは、決まっている。『ジュカインにとっての最良の選択』は何かを、ぼくは理解している。 フライゴンの様子に少し躊躇うも、ぼくはそれを口に出した。 「今すぐ、森を出る……」 「なっ」 予想通り、フライゴンは顔を衝撃に歪ませる。そしてこれまた予想通り、慌てたように反論を始めた。 「き、聞いてくださいコウイチくん。もうコウイチくんも気づいてると思いますけど…… ジュカインは記憶が戻っていますっ! もうすっかり記憶を戻しているんですっ! 彼は今、ボク達の元に戻るかどうかを迷っていますっ! だから、待てばきっと……いやっ、必ずっ!」 フライゴンはぼくの腕にしがみ付き、泣きつくように大声でそう言う。 その言葉が族長さん達にも聞こえたのか、辺りのざわめきが途端に増えだした。 「ジュ、ジュカインの記憶が戻っているというのは……ほ、本当なのか?」 そう言って割り込んできたのは族長さんだ。その顔は、困惑の念に満ちている。 フライゴンは族長さんの方を振り向くと、すぐに答えを返した。 「ええ。実はさっきトイレに行った時に、ジュカインと色々話したんです。 そのときジュカイン本人が言ってました! 今朝記憶が戻ったと……!」 「なっ……」 族長さんの困惑に満ちた顔が、一瞬にして驚きに染まる。 言葉も出せないほどの驚きだったのかそのまましばらくは表情を固まらせたまま押し黙っていたが、 思い出したように顔をハッと上げると、ぼくに対してこう言い出した。 「よ、よかったではないか人間様、ジュカインの記憶が戻って! はっ、ははっ、これはめでたいっ!」 元気付けるように言葉を弾ませ、笑顔を見せる族長さん。 ……その様子が、今のぼくの心情とあまりにミスマッチすぎて……ぼくはすかさず、こう言っていた。 「……違うね」 419 :3/6 ◆8z/U87HgHc:2007/12/19(水) 18 45 15 ID ??? 「へ?」 ぼくのその一言に、フライゴンと族長さんは同時に疑問めいた表情を浮かべる。 二匹に向けて、続けてぼくはこう言った。 「『そもそも記憶喪失になんかなっていなかった』……そういう事だと思うんだけどね」 「えっ?」 ぼくの言ってることがよほど意外だったのか、呆けた声を上げ表情を固まらせるフライゴンと族長さん。 「えっ、えっ、えっ? 意味が分かりませんよ、コウイチくん。 ジュカインは、『今朝に記憶が戻って』……」 フライゴンは呆けた表情のまま、そんな事を言い出した。 ……あまりに間抜けな返答だ。そんな…… 「そんな『都合のいいこと』、有り得ると思うかい?」 「!」 ぼくだって一度はその可能性を考えたし、そうだったらどんなにいい事かとも思った。 だけども『一晩寝たら記憶が戻った』なんて、そんなバカに都合のいいことがそうそう有り得るわけがない。 これは現実。漫画やゲームや夢なんかじゃあないんだから。 「つ、都合も何も……でもジュカイン本人は、今朝記憶が戻ったって言ってて……」 ひどく自信のない口調でそう反論するフライゴン。 「……きみが嘘をついていないのなら……ボロを出した、つまり、ぼくの名前をうっかり出してしまったジュカインが、咄嗟についた嘘さ」 「嘘って……」 どんどんフライゴンの表情が曇り、力ないものへと変わっていく。 しかしふとハッと目を見開くと、言い訳じみた口調でこう反論しだした。 「じゃっ、じゃあっ! 記憶喪失になんかなってたとしたら、昨晩のジュカインの態度はアレ何だったんですか、 記憶があったなら、あんな暴言コウイチくんに吐けるわけないでしょう!?」 「あれが『素』だったんじゃあないか? ジュカインはぼくを……いや、『人間』を嫌っている。何としてでも別れたいと思っている。 ……何と言おうと何と思おうと……ジュカインがここにいないのが、何よりの証拠さ……」 「うっ……」 フライゴンは言葉を失い、泣きそうな目をしたまま俯いた。 …… 420 :4/6 ◆8z/U87HgHc:2007/12/19(水) 18 53 28 ID ??? そう、今までジュカインが、ぼくの元で一度だって懐いたそぶりを見せたことがあるか? ジュカインが、ぼくを好いているというそぶり、片鱗を、一度だって見せたことがあったか? ……こういった疑問は前にも持ったことがあるし、それについてオオカマド博士に相談したこともある。 そのときオオカマド博士は、『逆らわず命令を聞くのなら信頼している証拠よォん』と言っていた。 そして、それにぼくも納得していた。納得していたけれど…… どうだろう? そうだと言い切れるか? ジュカインは子供の頃に、『人間』に、ぼくと同じ『人間』に、虐待され捨てられた経験がある。 そんなジュカインが、人間を信頼するだろうか? 人間とずっと一緒にいたいと思うだろうか? ……分からない。分かるはずがないけれど、ただ一つ分かるのは…… 今この場に、ジュカインがいないということ。 フライゴンに説得されてもなお、ジュカインはこの場に来ていないということ。 もし都合よく今朝に記憶が戻ったとして、その上でぼくの元へ戻るのをためらっているのだとしたら、何をためらっているっていうんだ? 今朝に記憶が戻ったとして、そしてジュカインがぼくにちゃんと懐いているのだとしたら、 ためらう必要もなく、問答無用でぼくの元へ戻ってきてくれるはずじゃあないか。 それなのに、彼は戻ってこない。ぼくに向かって『じゃあな』と別れの挨拶すらもした。 これってどう? ……要するに、こういうことだよね。 ジュカインはぼくと一緒にいたくないという事。 つまりぼくを、人間を未だ嫌っているということ。 いや、そうでなくとも……少なくとも……最低限…… ぼくよりも、この森を優先したということ。 今までのジュカインとの思い出……色々あった。 本当にたくさん色々な事があって、そのどれもがぼくにとって幸せなことだった。 その中でぼくがずっと漠然と信じ続けていたもの。……それは全て、ただ一方的なものに過ぎなかったのだ。 ……『事実』が、それを証明している。 421 :5/6 ◆8z/U87HgHc:2007/12/19(水) 18 55 41 ID ??? 「族長さん……本当にありがとうございました……お世話になりました……」 未だ呆けた顔で突っ立っている族長さんへぼくはそう言い、一礼する。 「ほ、本当に、森を出るのか……本当に……?」 念を押すようにそう言う族長さん。ぼくは黙って頷き、フライゴンの方へ向き直った。 フライゴンは未だ俯き黙りこくっている。 ぼくは身を翻すと同時に、その手を取りぐいと引っ張った。 ……微かな抵抗。 「きっと来ますから……来て、ボク達の元へ戻ってくるから……だから、まだ待ちましょうよォ……」 か細く弱弱しい声。振り返ると、フライゴンは潤んだ目でぼくを見上げている。 ……心がじわじわと疼くように傷む。罪悪感が芽生えてくる。 だけど……考えを曲げるわけにはいかない。 ぼくはフライゴンの肩を掴み、目を真っ直ぐに見据える。 「これでいいんだっ」 「昨晩ぼくは、『ぼくのジュカイン』なんて何度も何度も言ったけれど……厳密に言えばそうじゃあない。 ぼくは……あくまで、ジュカインの保護者だっ。傷ついたジュカインを保護してきたってだけだ。 だから本来、ジュカインがぼくの元を離れ森へ帰るのは当然のことっ。当然の流れなんだっ。 一度人間に虐待され人間に捨てられたジュカインが、人間と一緒にいる事を望むはずがないし、幸せな気持ちになるはずがないっ」 「そんな……」 「ジュカインのためを思うのなら……待ってちゃあいけない。どんな形であれ、彼の中に心残りを残すような事をしちゃあいけない。 彼がぼくらに対してどう思っていたかが分かった以上、すぐ離れて消えるべきだ。そう、ジュカインのためを思うのなら……」 「ジュカインのためを思うなら……っ!」 423 :6/6 ◆8z/U87HgHc:2007/12/19(水) 19 00 20 ID ??? 「…………」 フライゴンは言葉を失い俯いた。 再び手を取り、引っ張る。 ……抵抗は、ない。 ぼくはそのまま身を翻し、フライゴンの手を引きながら歩き始めた。 その場にいる人数の多さとは反対に、森は全くの沈黙に包まれている。 沈黙の中をぼくは歩いてゆく。土を踏みしめる乾いた音がぼくの耳に生々しく入ってくる。 ……これでいいっ。これでいいんだっ…… 悲しいだけでなく、恥ずかしくて、悔しい。いくつもの感情がぼくの胸中にたくさんの波を作っていく。 波のうねりは徐々に増していく。荒れ狂う波は、ぼくの胸の内をしつこいぐらいに叩いている。 そして、どこから漏れ出たのか、いつのまにやら胸の内を抜け出た波が、ぼくの目から排出されていく。 ……っていうか、なんで……? ちょっと待ってよ、これって……本当のこと……? ……ようやく、掴めてきた。 今までまだしつこく払われないでいたほんのちょっぴりの頭の靄が、 漏れ出てきた水に綺麗さっぱり洗い流されてしまったのを感じる。 ……本当にもう……これで終わりなんだね…… さようなら、ジュカイン。 第二話 おわり 424 :7/9 ◆8z/U87HgHc:2007/12/19(水) 19 01 45 ID ??? 「待てぇっ!!」 「「!!」」 不意に森中に響き渡る声。……馴染み深い声質。 望み求めていたけど、もう聞くことはないと思っていた声。 確かに、聞こえた。その証拠に、今その場にいる全員が一斉に声の聞こえた方へと振り向いている。 皆より一テンポ遅れて、ぼくも振り向いた。 「ジュカイン……」 ジュカインが佇んでいた。 軽く肩を弾ませながら、真剣な眼差しでこちらを見つめている。 ジュカインが、帰ってきたんだ。 ……なぜ? 「ジュ、ジュカイン!!」 フライゴンは、安堵と共に怒りも混じったようなそんな声を上げ、ジュカインへと駆け寄っていく。 「何でこんな来るの遅いんだよっ、来ないかとか思っちゃったじゃないかぁっ! バカっ、バカバカっ……」 「……フライゴン、ちょっとだけ……待ってくれないか」 「え……?」 ジュカインは、目線をフライゴンからぼくに移した。 相変わらず真剣な眼差しのまま、ぼくを見つめている。……少しだけ、歯を食いしばっているような気がする。 『何の用?』とは言えない雰囲気だ。ジュカイン、一体何を…… ……その次の瞬間だった。 ジュカインは『ある動作』と共に、おそらくぼくへ向けて、こう叫んだ。 「ごめんっ!!」 425 :8/9 ◆8z/U87HgHc:2007/12/19(水) 19 04 17 ID ??? 軽いざわめきが森中を包んだ。 「えっ……」 まるで意外だけれど、ぼくが最も望んでいた言葉の中の一つを、ぼくへ向けてジュカインは叫んだ。 そして、それよりももっと意外だったのが、それと共にジュカインが取った動作だ。 あのプライドの高いジュカインが……ぼくへ向けて、『土下座』している。 「オレ……お前にたくさんひどいこと言った……たくさん傷つけた…… 本当に悪いことをした、謝っても、謝っても、謝りきれないくらいにだっ」 ジュカインは、まるで柄にもない謝罪の言葉をぼくにやたらと投げかけている。 「な、何をして……」 軽く頭が混乱していく。 目の前にいるのは、本当にジュカイン……? 何よりも先に浮かんでくる感情は、『疑惑』。『不安』。 当然さ、今までぼくは『このジュカイン』に散々虚仮にされてきたのだから。 もしや、これもジュカインがぼくを虚仮にするための…… 「コウイチっ!!」 「!」 不意にジュカインがぼくの名前を叫び、ぼくはハッとする。 ジュカインは未だ床に手と膝をつけながらも、顔を上げぼくを見つめていた。 目も、口も、震えている。まるで今にも泣き出しそうな表情をしているんだ。 「今さらこんなことして白々しいとか、思わないでくれ。 信じてくれっ、オレはっ……オレは、昨晩までは本当に記憶がなかったっ!! 今朝に記憶を取り戻したんだっ!! 信じてくれっ!!」 426 :9/9 ◆8z/U87HgHc:2007/12/19(水) 19 13 47 ID ??? 「都合のいい話と思うかもしれない。だからこそ信じてもらえそうになくて怖いんだが…… 本当に本当なんだっ! 昨日のオレの発言は、実質全部『オレ』の発言じゃあないんだっ!!」 声を震わせそう叫ぶジュカインの顔は、見て分かるほどに必死な形相だ。 言葉の一つ一つに熱がこもっている。……演技や嘘には、到底見えない。 だとしたら、『このジュカイン』の言っていることは……言っていることは、まさか…… ……でもっ。仮にそうだとすると、大きな疑問が沸いて出てきてしまう。その疑問を、ぼくは投げかけずにはいられなかった。 「ジュカイン……さっきさ、『じゃあな』って言ったよね…… 不思議だよね。今朝に記憶戻ったんだったら、きみ何であんなこと言ったのかなァ……?」 「!!」 ジュカインの言っている事が本当であってほしいからこそ、 安心に足る確証が欲しいからこそ、それを聞かないでいられなかった。 そしてぼくのその問いに、ジュカインは身を乗り出しすぐにこう答えた。 「あれは……オレが別れたいから言ったってわけじゃあないっ。まったくもって本音じゃないんだ。 あれは、お前を気遣ったつもりだったり、こうして謝るのが気恥ずかしかったり……単なる、気の迷いだったんだよォっ!」 「!」 ぼくは驚いた。……ジュカインの答えた内容にではなく、ジュカインが即答したということに対してだ。 一片の躊躇いも見せず、それどころか『早く誤解を解きたい』とばかりに必死な口調で、ジュカインは即答したんだ。 「そうだ、オレはお前と別れたいなんて思うことはある筈ない。なぜならオレは……」 「オレは……お前に……お前にっ! たくさん感謝しているからだっ!!」 「……!!」 思いがけない言葉。そしてそれを言ってのけたジュカインの顔には、虚偽の色は一片も感じられない。 まさか……本当に……本当に……? ぼくの胸を覆っている黒い何かが、徐々に溶けていく。 つづく
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筍:ジュカイン ルージュラ エテボース カピバラ:ゲンガー マタドガス ゴウカザル 先鋒 ジュカイン VS ゲンガー ゲンガー→マタドガス ジュカインのリーフブレード マタドガス残り9割 硬いよマタドガスさん! マタドガス、くろいへドロで回復 ジュカインのつるぎのまい こうげきがぐーんと上がった マタドガスのだいもんじ ジュカイン残り2割 ジュカインのリーフブレード 残り5割 マタドガス だいもんじ ジュカイン瀕死 マタドガス、くろいヘドロで回h(ry ジュカイン⇒ルージュラ まさこのれいとうビーム 《急所》アーッ マタドガス瀕死 マタドガス⇒ゲンガー ゲンガーのシャドーボール ルージュラ、きあいのタスキ発動 ルージュラのトリックルーム じくうがゆがむよ^^ ルージュラのサイコキネシス ゲンガー、きあいのタスキ発動 ゲンガーのシャドーボール ルージュラ瀕死 ルージュラ⇒エテボース エテボースのほのおのパンチ ゲンガー瀕死 実はここで出す技がなくてカウンターを選択していたカピバラ。エテボースの素早さに気付いていない ゲンガー⇒ゴウカザル (まだトリックルーム中。これはエテボに先手取って勝つる!やっと1勝できる・・・) ざわ・・・ざわ・・・ エテボースのギガインパクト ゴウカザル憤死 PLAYER GAME OVER 筍さんの勝利! ドツボに嵌ったw
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○はっさん リザードン エテボース デンリュウ ●ジークベルト サンダース ジュカイン エアームド 1 リザードン→エテボース サンダース 10まんボルト エテボース乙 デンリュウ登場 2 サンダース みがわり デンリュウ めざめるパワー みがわり乙 3 サンダース みがわり デンリュウ めざめるパワー みがわり乙 4 サンダース めざめるパワー 7割 デンリュウ めざめるパワー サンダース乙 ジュカイン登場 5 ジュカイン→エアームド デンリュウ めざパ 6割 6 エアームド ブレイブバード 4割 デンリュウ 10まんボルト エアームド乙 ジュカイン登場 7 ジュカイン じしん 1割 デンリュウ めざめるパワー 3割 8 ジュカイン リーフブレード デンリュウ乙 せいでんきでジュカインマヒ リザードン登場 9 リザードン エアスラッシュ ジュカイン乙 よってはっさん氏の勝利!デンリュウすごく厄介でした。
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セツナ ジュカイン、じゅかいん、ストライク しれん オオスバメ、(ロトム、ムクホーク) ジュカインvsオオスバメでスタート 1 オオスバメ ブレバ 襷耐え 反動で6割 ジュカイン 剣の舞 2 オオスバメ ブレバ ジュカイン乙 → ストライク 3 オオスバメ ブレバ バコウ発動 しかし乙→ジュカイン 4 オオスバメ ブレバ ジュカイン乙 反動でオオスバメ乙 しれんの勝ち!